7月29日 ベルニナ急行でアルプ・グリュムへ、一駅分ハイキング/サンモリッツ泊

Jreiko2009-08-13

今日はアルプスハイキングの日。ベルニナ急行はイタリアのティラノまでを往復すると5時間かかってしまうので、前半の見どころ1時間だけ乗車して、アルプ・グリュム(Alp Grum)駅までで降りて、一駅分をオスピッツオ・ベルニナ(Ospizio Bernina)までハイキングコース沿いに戻ろうという計画。ガイドブックには逆ルートが載っていて、高度2355m、高低差264m、所要2時間半、初心者コースとある。山に慣れたお義母さんにガイドブックを見せて相談したが、逆ルートでも大丈夫だろうとのこと。
ちなみにハイキングコースには、要所要所に所要時間の書かれた標識が整備されているので、おおまかな地図で確認しておけば、簡単なコースなら実際に行って困ることはなかった。

スイスパスは昨日までで終わり、今日からはユーレイルパス使用。ベルニナ急行の座席指定は日本で済ませていたのだが、サンモリッツ駅の窓口が込んでいて、バリデーションが済むと時間ぎりぎり。ベルニナ急行に文字通り飛び乗ったのだが、車掌が乗り込む直前に指定券に違う席番号を書き込んでくれた。席の調整をかけていたらしい。ところが車両番号が間違っていた。右往左往。なんとか席もおちつき、天井までガラスになったパノラマカーで車窓風景を楽しむ。

アルプ・グリュム駅で列車を降りると、向こうに氷河を望む素敵な景色が広がっている。


景色が良すぎてなかなかハイキングがスタートできない。号令をかけて、いざ、出発。

しばらくは登りが続く。お義母さんは途中の珍しい花の写真を撮るのに忙しい。私は子ども達の機嫌を取りながら登るのに忙しい。逆ルートを、マウンテンバイクで降りてくる人達が結構多い。登りが一段落したら、こんどは緑のむぅっとした空気の中を歩く。途中、道を少し外れると雪が残っていたりする。色んな草花が一斉に咲き出した感じで、Sいわく「空気が濃いような気がする」。

またしばらく歩くと、牛の放牧場所に到達した。放牧場所の中をハイキングコースが走っているのだ。最初は「わぁ、牛牛!」とはしゃいでいたものの、道を行くにつれ牛の群れがどんどん増える。

牛多すぎ。カウベルと鳴き声うるさすぎ。道にふん多すぎ。
牛コーナーを通り過ぎ、小一時間歩くと、目の前に白い湖「ラーゴ・ビアンコ」が広がった。

ハイキングコースは湖沿いをオスピッツオ・ベルニナ駅まで続く。

途中、ベルニナ線の赤い列車がすぐ横を通り過ぎるとシャッターチャンス。


おなかいっぱいになるほど白い湖を眺めながら歩いて、やっとゴール。

標高2256mのオスピッツォ・ベルニナ駅は、ラックレール式でない一般鉄道の駅としてはヨーロッパ最高地点とのこと。
ベルニナ線の普通列車サンモリッツまで戻り、街のカフェで昼食。
休憩してから、こんどはサンモリッツの街から出ているケーブルカーに乗ることにする。このケーブルの乗車賃は、ホテルから無料カードをもらっている。(2泊以上するともらえるらしいが、チェックアウト時に返す。)学校広場のすぐ裏手から出ているケーブルカーと、もう1本を乗り継いでコルヴィリアまで上がる。もう夕方なのでそれより上のロープウェイを上がるのはやめて、景色を堪能。

このケーブルの途中駅から下に、実写版映画ハイジの撮影で使われた山小屋などがあるそうだ。
サンモリッツの街に戻り、COOPで買い物をして、ホテルまで徒歩で戻ることに。

湖沿いの遊歩道をゆっくり歩くのは気持ちがいい。

途中、児童公園があって、子ども達は結構長い時間楽しんでいた。
Bad地区に入るとおみやげ屋さんも発見、お義母さんは色々買っていた。この日の晩は買ってきたスナックで済ます。
晩、二人とも祖父母の部屋へ行ったかと思うと、しばらくしてSが戻ってきて、「テレビつけて!マンチェスターユナイテッドとどこかが*1試合してる!」と言う。確かに、ZDF(ドイツのNHK)を見ると、サッカー中継をやっている。丁度1試合終わったところらしく、解説者がしゃべっているのだが、なんとそれがオリバー・カーン!見ているともう1試合やるらしい。その対戦カードはACミランFCバイエルンミュンヘン。親子3人で観戦…私以外の二人は前半で沈没(就寝)。私だけ最後まで観てしまった。今までサッカー中継なんて全然面白いと思ったことなかったのに、どうしたんだろう。子どもがやるようになって、ちょっとは興味が出てきたということか。それとも日本の高校サッカーなどにはない面白さが、欧州トップクラスの対戦にはあるのだろうか。それとも単にオリバー・カーンが見られるから?!