私の時間

双子が生まれてからこれまで、多くの時間を育児に費やしてきた。特に双子が赤ちゃんの頃は本当にアカンボと自分たちが食べて寝て起きて着る服があって…ぐらいの事で手一杯だったから、掃除はあとまわし、お風呂タイムは子どもを入れるのが主体で自分は洗わずに出てバスローブをはおる、少々散らかっていても食べるものがあればそれでいい、という生活だった。そしてその上、PCを使って家で仕事をしていた。
最低限のことが出来ていれば良くて、それ以外はすべて目をつぶってきた。PCに向かっている最中にガラクタが目に入っても、納期があるから、片づけずに「あとまわし」。
いつの間にか、それが習慣化してしまっていた。子どもが成長して少しずつ手がかからなくなって、少しずつ時間が空いてきたのに、私はまだ目をつぶり続けていた。目の前のガラクタを片づけてもいいのに、なんとなく「あとまわし」。バスタイムに自分の体を洗って、洗顔、洗髪、スキンケアまでしても構わないのに、「手抜き」。相変わらずPCに向かっている最中にガラクタが目に入っても、片づけずに…って、なんか、おかしいやん!!
子どもは10才。もう、年を数えるのに「つ」がつかなくなっていた。子どもの年を数えるのに「ひとつ、ふたつ…」と数えて「ここのつ」までは「手」をかけて、「つ」がつかなくなったら、次は「目」をかけて、ティーンになったら「声」をかけて、元服したら、「気」にかけて…だったかな?とにかく、手をかけずに済むようになった(逆に、手をかけてはいけない、むしろ声をかけるべき時期な)のだから、私は、子ども以外のことに安心して手をかけて生活していけばいいのだ。
そして、何をするかは、ありがたいことに、私に選択権がある(本当にこれは天に感謝しなければならない)。毎日お化粧をしたって構わないし、ネイルサロンに行ったって、あるいは庭でガーデニングに精を出したって、先日習ってきた写真スタイリングの自主練をしたって、家じゅうの窓という窓を磨きあげたって、クローゼットの大整理をしたって、インテリアに凝ったって、毎日おいしい料理のレシピ追究をしたって構わない。何だって構わないのだ。もう、目をつぶらなくてもいい。「あとまわし」癖は頑固なまでに体にしみついているけれども*1、思い切って、体から追い出してしまわないと…!!

そうそう、手がかからなくなったとはいえ、子ども達6年生の冬までは目と声と場合によっては手も総動員しなければならない事柄もあるのだった。この話はまたいつか。

*1:特にPCに向かっているとすべてを忘れてしまう。これはひょっとして別の問題?