暗い海をゆくときも

もし いま あなたが暗い荒海を ひとりで波にもまれながら航海しているとしたら

灯台のひとすじの光を 思い出してほしい

仲間の船を見失って 心細くなったときも

嵐の夜の辛さを思い出して ひとり震えているときも

灯台はいつもそこにあって ただ立って 光を投げかけている

分けへだてなく 休みなく

ただひたすらに 船の安全を祈りながら