女声合唱団の練習があった。今日は指揮者の先生がお休みなのでピアニストさん先導で練習。終盤に、「水のいのち」の「川」をやった。他の人達は去年演奏会にのせているので、復習と、それ以降に入った人向け(私も「それ以降の人」)。
私はこの曲は中1のときにメゾで歌った(NHKコンクールの自由曲)のと、高3のときにアルトで歌っている。ちなみに現在のパートはメゾ。27年前に初めて本格的な合唱曲の練習をしたのがこの曲だったわけで、メゾパートも結構覚えていて、「意外と混乱しないでいけそう」と思った。
ところが冒頭部分のあと、「よどむ淵、くるめく渦の…」と曲が動きだすところで、さっきまで音取りをしていたピアニストさんがピアノパートのアルペジオを奏ではじめた上に歌を乗せると、あら不思議、涙があふれてきた。懐かしいと思う間もなく、体が先に反応。花粉症のふりをしてハンカチを取り出し、歌いながら、目のあたりを押さえる。夏休みの1号館音楽室の空気とか、一生懸命だった様子とか、そういうものを、頭でなく体が思い出して、勝手に体が懐かしがっているのだ。ここのピアニストさんは無茶苦茶上手なので、その効果もあると思う。時間の都合で曲の途中で切り上げてあわただしく終了したので誰も気づいていないと思うけど、うわー、来週からどうしよう。