ただしく清くあらまし

讃美歌に「ただしく清くあらまし」という歌詞がある(21じゃない方の教団讃美歌で452番)。※参照ただし音が出るので注意→http://www.geocities.jp/cyhymn/seinen452.htm
中学生の頃は好きだった。高校のころから、ただしく清くあることのできない自分の姿と対比してしまって歌いにくくなった。社会人になってからは、完璧主義を憎むようになり、嫌いになっていた。
2ヶ月前、職場の人の結婚式に参列した。新郎新婦の選んだ讃美歌がこれだった。はっきりいってショックをうけた。「完全(またき)に向かいて進まん」...確かにその日の新郎新婦にはピッタリだったのだ。「うえなきめあてをのぞみ 笑みつつたえず進まん」...そのいさぎよさ、高潔さに、心を打たれた。
吉野弘の「祝婚歌」とは非常に対照的。
ちなみに「讃美歌21」では「520 真実に清く生きたい」で、歌詞も「友に対して・すべての人に対して誠実でありたい」というニュアンスに変わっている。こちらのほうが現代的というかなんというか...。原題は "I Would be True"。